2011講演会 2011講演会
 
今年のセントポール会講演会には、元NHKアナウンサーで、現在は法政大学スポーツ健康学部教授の山本浩先生を講師にお迎えし、「“スポーツ成長”の時代」というタイトルで講演して頂きました。
山本先生は、埼玉県立 川越高校から東京外語大ドイツ語学科を経てNHK に入局、当初は記者志望だったそうですが、結果的には「サッカー実況のカリスマ」と言われるまでの名スポーツアナウンサーとなられた方です。
というわけで、山本先生と言えば、まずはサッカーの話になります。ちょうど「なでしこジャパン」の活躍が記憶に新しい時期でもあり、ご自身で取材された女子サッカーワールドカップ ドイツ大会についての現地の様子や、今回の成功を支えた数々の要因、日本女子サッカー界の状況、課題など、貴重なお話をいただきました。
また、男子サッカーについては、2010年のワールドカップ南アフリカ大会での日本チームの活躍とその要因(高地対策・練習の緩急・相手チームの情報収集など)、それを支えた舞台裏について、テレビでは聞けないようなエピソードを含めてお話し下さいました。サッカー国際試合のテレビ中継におけるカメラ配置と各国に配信される映像の関係など、放送のプロならではの解説もありました。 続いて、今年韓国で行われた世界陸上の結果にも触れ、国際大会におけるメダル獲得数世界地図が年々変化していることについて解説されました。これに関連し、フランス陸連の活動を例に、コーディネーショントレーニングを積極的に取り入れている様子を、映像を交えて紹介されました。
後半では、サッカー元全日本監督オシム氏が、すばらしいチームワークを確立するに至った情熱と心遣いについて、知られざる一面を紹介して下さいました。
スポーツ中継の第一線で長年活躍された先生がおっしゃる、「変化する世の中での「戦略」と、昔ながらの「精神」という一見相反する要素がスポーツ成長には欠かせない」というお話は、とても印象的でした。
 
山本浩先生の著書
「W杯のメディア学」(共著)大修館書店 (2003)
「メキシコの青い空」新潮社 (2007)
「実況席のサッカー論」(対談)出版芸術社 (2007)
「続・実況席のサッカー論」出版芸術社 (2009)
 
当日ご来場下さいました皆様に、役員一同より厚く御礼申し上げます。